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文山包種

2月も後半になりました。雨水も過ぎ、雪から雨に変わり、寒い冬も峠をこえたようですね。風邪もすっかりいなくなって、体調は元に戻りました。

さて、先月ですが、上級の生徒さんのお点前テストがあり見事合格されました!初めて飲んだ時に香りに感動した「文山包種」を美味しく丁寧に工夫茶点前で淹れてくださいました。ディスプレイも色使いと小物で春を表現され、ご自身で見つけた波佐見焼きのお皿を使っていました。

文山包種

文山包種は中国から技法が伝わった歴史ある台湾で有名なお茶です。香りが清らな花のようで、「清茶」とも別名があります。味は爽やかで、円やか、緑茶にも似ていますが、半発酵のお茶。発酵程度は17%くらいと、やや低めに設定しています。この香りを嗅ぐと、烏龍茶の製造に行った台湾を思い出します。。

茶摘後の新鮮な茶葉を「揺青」という工程で軽く揺すっていきます。一気ではなく、最初は優しく、ふわっと、軽く、、この時は、まだ葉っぱのにおいしかしません。そして。「静置」をしてしばらく休ませます。この「揺青」と「静置」を、セカンド、サードと繰り返していくうちにお茶葉は青々とし、、つん!と鼻につくいい香りがしてきます!わあ!!なんていい香り!!時間はかかりますが、この香りを嗅いだときは感激でいっぱいでした!温度や湿気、職人技で、この工程の善し悪しが品質に関わるので、重要な作業です。そして、職人の判断で、17%の発酵程度になると、次の段階工程「殺青」へ。

文山包種

文山と凍頂烏龍茶の茶園でこのような貴重な体験をしました。最近は、見学だけの場合も多いのですが、実際に夜遅くまで一日製茶をする体験は本当に貴重です!

今年の春は台湾での製茶ツアーが留香茶芸の企画で開催予定ですので、生徒さんの有志の方とご一緒しようと思います。ご希望の方はお早めにお知らせくださいね。

上級の生徒さんは研究科に進まれる予定ですが、その前に「カジュアル茶道」のレッスンをされるそうです。テーブルでできるお抹茶の点て方、マナー、日本文化を学ぶ、楽しいレッスンですのでこちらも、初心者の方にはおススメです。お道具や、袱紗などは不要です。気軽にスタートできますよ。

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